診療案内
当院でよく相談を受ける症状を6つに分けて、原因の調べ方と治療の進め方をまとめました。 どれにも当てはまらないと感じたときも、痛みがあれば受診してかまいません。整形外科の範囲を超える場合は、適した診療科をご案内します。
肩こり・首の痛み
同じ姿勢が続く仕事の方から、最も多く相談を受ける症状です。肩の筋肉が張っているだけのこともあれば、 首の骨や神経が関係していることもあります。腕や指まで痛みやしびれが広がるときは、首から調べます。
よくある原因
- デスクワークやスマートフォンの操作で、首が前に出た姿勢が続いている
- 四十肩・五十肩と呼ばれる、肩関節まわりの炎症
- 頸椎症や椎間板ヘルニアによる、神経の圧迫
当院で行う検査
- 腕をどこまで上げられるか、どの角度で痛むかを確認します
- レントゲンで首の骨の並びと隙間を見ます
- 超音波で腱や関節に炎症が起きていないかを確認します
治療の進め方
炎症が強い時期は、薬と注射で痛みを抑えることを優先します。動かせる範囲が戻ってきたら、 リハビリで肩甲骨まわりの動きを取り戻します。仕事中の姿勢や机の高さも一緒に見直します。
腰痛・ぎっくり腰
急に動けなくなるぎっくり腰と、じわじわ続く慢性の腰痛では、進め方が変わります。 足のしびれや力の入りにくさがあるときは、神経の状態を先に確認します。
よくある原因
- 腰を支える筋肉の疲労や、椎間関節への負担
- 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による、神経の圧迫
- 骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折。高齢の方では転んだ覚えがなくても起こります
当院で行う検査
- 前後左右に体を倒し、どの動きで痛むかを確認します
- レントゲンで背骨の並びと骨の状態を見ます
- 神経の症状が疑われるときは、連携する病院でMRIを撮ってもらいます
治療の進め方
安静にし続けると回復が遅くなることがわかっています。痛みが強い数日を過ぎたら、動ける範囲で体を使っていきます。 リハビリでは、腰だけでなく股関節と背中の硬さを取ることに時間をかけます。
ひざ・股関節の痛み
階段の下り、立ち上がる瞬間、しゃがむ動作。どのタイミングで痛むかによって、傷んでいる場所の見当がつきます。 水がたまって腫れているときは、抜くかどうかをその場で判断します。
よくある原因
- 変形性ひざ関節症。軟骨がすり減り、動き始めに痛みが出ます
- 半月板やじん帯の損傷。ひねった直後から腫れることが多い症状です
- お皿の周りの腱の炎症。走る量が増えた時期に出やすくなります
当院で行う検査
- レントゲンで関節の隙間と骨の形を確認します
- 超音波で水がたまっていないか、腱が腫れていないかを見ます
- 歩き方を見て、体重のかかり方に偏りがないかを確認します
治療の進め方
ひざを支える筋肉が落ちると痛みが長引きます。負担の少ない運動から始め、続けられる量に調整していきます。 関節内注射やサポーターを併用することもあります。手術を検討する状態であれば、その理由を説明したうえで病院を紹介します。
スポーツのけが
けがをした直後の対応と、競技に戻るまでの計画の両方を診ます。 「いつから練習を再開できるか」は、部活動の予定や大会の日程を聞いたうえでお話しします。
よく診る症状
- 足首の捻挫、太ももやふくらはぎの肉離れ
- 野球肩・野球肘、テニス肘といった、繰り返す動作による痛み
- 成長期の子どもに出る、かかとやひざの痛み
当院で行う検査
- 骨折の有無をレントゲンで確認します
- じん帯や筋肉の傷は超音波で見ます。腫れの引き具合を回ごとに比べられます
治療の進め方
急性期は固定と安静で腫れを抑えます。そのあとは、痛みが消えることと競技に戻れることを別の目標として扱います。 動きの確認をしながら、段階を踏んで練習量を戻していきます。
手足のしびれ
しびれは、神経が押されている場所によって出方が変わります。どの指がしびれるか、いつ強くなるかが手がかりになります。 力が入らない、物を落とすといった症状があるときは早めに受診してください。
よくある原因
- 手根管症候群。夜中や明け方に強くなり、親指から薬指にかけてしびれます
- 首や腰の神経が圧迫されているもの。片側の腕や脚に症状が出ます
- 肘の内側で神経が圧迫されているもの。小指側がしびれます
当院で行う検査
- しびれる範囲と感覚の鈍さを確認し、どの神経かを絞り込みます
- レントゲンで首や腰の骨の状態を見ます
- 超音波で神経の腫れを確認します
治療の進め方
薬と装具で神経の負担を減らしながら、姿勢や手の使い方を調整します。 改善しない場合や筋肉がやせてきている場合は、手術を扱う病院へ紹介します。
交通事故によるけが
事故の直後は痛みを感じなくても、翌日以降に首や腰が痛み出すことがあります。 自賠責保険を使う場合、窓口でのお支払いはありません。
受診の前に用意していただくもの
- 保険会社の担当者名と連絡先
- 事故の日付と、警察へ届け出た記録
通院の進め方
むちうちは、痛みが出ている期間に継続して通うことが回復にも手続きにも関わります。 通院の間隔が空くと治療が終わったと判断されることがあるため、通いにくい事情があれば早めにご相談ください。 整骨院との併用を希望される場合も、まず整形外科で状態を確認しておくと手続きが進めやすくなります。